埼玉県飯能市 H工場 水性系エポキシ樹脂塗床

機械設置部分の床は大丈夫? 剥がれた塗膜と露出したコンクリートをプロの技術で徹底改修!

いつもお世話になっております工務店様より、新たに機械を設置する箇所の床改修工事をご依頼いただきました。
既存の塗膜が広範囲にわたり剥がれ、下のコンクリートが露出している状態でした。

「ただ塗るだけ」に見えるかもしれませんが、実はこの種の塗床工事は非常に奥深く、
専門的な技術と知識が求められます。
私たちは、お客様に安心して機械を設置していただけるよう、徹底した工程で施工を行いました。

見えない部分にこそプロのこだわり

今回の工事では、以下の工程を丁寧に踏んでいます。

  1. 既存塗膜除去: 劣化した古い塗膜を完全に剥がし、新しい塗料がしっかりと密着する下地を作ります。
  2. 目荒らし: 下地のコンクリート表面に細かな凹凸(目荒らし)をつけることで、塗料の密着性を格段に向上させます。
  3. 段差修正・ひび割れ処理: 機械設置の安定性を高めるため、既存の段差を修正し、ひび割れ箇所は丁寧に補修します。
  4. 強度と密着性を高める下地強化: 特に重要なのが、この下地強化です。まずは強度のあるエポキシ樹脂を塗布し、コンクリートの強度を高めます。
  5. モルタル処理: その後、必要に応じてモルタルで下地を平滑に整えます。
  6. 水性系エポキシ樹脂2回塗り: 最後に、優れた耐久性を持つ水性系エポキシ樹脂を2回丁寧に塗り重ね、強靭で美しい床を完成させます。

これらの工程は、ただ見た目を良くするためだけではありません。
機械の振動や重量に耐えうる強度を確保し、長期にわたって床の劣化を防ぐために不可欠な作業です。

用途に応じた最適な塗床工法をご提案

塗床工事には、その用途や求める性能に応じて非常に多岐にわたる工法があります。
例えば、耐摩耗性、耐薬品性、防塵性、防滑性など、様々な特性を持つ塗料や工法が存在し、
それぞれ安価なものから高価なものまで様々です。

「うちの床にはどんな工法が合っているんだろう?」と疑問に思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お客様の環境やご要望に合わせ、最適な塗床工法をご提案させていただきます。

Before After 画像

Before

After

ギャラリー

こだわりのポイント

【見えないからこそ重要!】塗床工事の「下地処理」が仕上がりを左右する理由

「塗床工事」と聞くと、最後に塗料を塗る工程だけをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、実はその前の**「下地処理」**こそが、仕上がりの美しさや耐久性を大きく左右する、最も重要な工程なのです。

今回の機械設置部分の塗床工事でも、露出したコンクリート面をただ塗るのではなく、以下の徹底した下地処理を行いました。

  • 既存塗膜の徹底除去: 劣化した古い塗膜を完全に剥がすことで、新しい塗料が下地にしっかりと密着するための「素肌」を作ります。これがおろそかだと、いくら良い塗料を使ってもすぐに剥がれてしまいます。
  • 「目荒らし」で密着力アップ: コンクリート表面に細かな凹凸をつける「目荒らし」という作業は、塗料が下地に食い込むように密着するための「滑り止め」のような役割を果たします。これにより、塗膜の剥がれを強力に防ぎます。
  • 段差修正とひび割れ処理: 機械の安定稼働には、床面の平滑さが不可欠です。既存の段差をなくし、ひび割れを適切に処理することで、将来的な塗膜の損傷を防ぎ、安全性を確保します。

これらの工程は、時間も手間もかかりますが、これを怠ると「せっかく工事したのにすぐに剥がれてしまった」というトラブルにつながりかねません。私たちは、見えない部分にこそプロの技術とこだわりを注ぎ込み、お客様に長く安心してご使用いただける床を提供しています。

【丈夫な床はこうして造られる!】エポキシ樹脂の「層」が支える強靭な塗床の秘密

工場や倉庫、店舗などの床は、重い機械の設置や頻繁な人・物の往来に耐える**「強さ」が求められます。今回の塗床工事でも、既存の塗膜が剥がれて露出したコンクリートを、ただ塗り直すのではなく、より強靭な床へと改修しました。その秘密は、多層構造で使われるエポキシ樹脂**にあります。

今回の施工では、特に以下のポイントにこだわりました。

  • 強固な下地強化: コンクリートに直接塗布する最初の層には、高強度のエポキシ樹脂を選定しました。これは、コンクリートの表面を硬化させ、その後の塗膜が剥がれにくくするための「接着剤兼補強材」のような役割を果たします。これにより、下地と塗膜が一体となり、高い耐久性を実現します。
  • 水性系エポキシ樹脂の重ね塗り: 下地強化の後、最終的な仕上げには水性系エポキシ樹脂を2回塗り重ねました。水性系は環境にも配慮されており、臭気も少ないため、工場や倉庫だけでなく、商業施設などでも採用しやすいのが特徴です。また、2回塗ることで、塗膜の厚みが確保され、耐摩耗性や耐衝撃性が向上し、美しい仕上がりが長持ちします。

これらのエポキシ樹脂による多層構造は、まるで何層にも重ねた頑丈な盾のように、床を外部からの様々な負荷から守ります。機械設置による局所的な圧力にも耐えうる、まさに「縁の下の力持ち」となるのが、このエポキシ樹脂を駆使した塗床工法です。

長年の経験と実績に基づき、お客様の用途に最適な塗料と工法を選定し、確かな技術で「強くて美しい」床を実現します。床の耐久性でお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。